久々ソロツーリングの第2弾として、今度は厚岸へカキを食べに行ってきた。ウチの奥さんが仕事でいない + 奥さんはカキが食べられない、ということでそんな時は一人で厚岸へ行ってカキ食べないと! 今回の旅は8月25日に行ったんだけど、Rの付かない月に… ってやつ、ホントの所はどうなんだろ?
で、釧路方面は先月行ったばかりなんで、ちょっとコースを変えて道道10号から国道235号へ抜け、太平洋側経由で厚岸へ、という感じに。日高門別(地図1)のあたりまでくると、やっと海が見えてきて良い感じ。そのまま東へ進み新冠町(地図2)へ進む。新冠町といえば
この壁画。昔はもっと見やすかったような… 木の茂り具合かな? ところで、馬って寝る時も立って寝るって聞いたんだけど、ちゃんと横になって寝ている子馬を見かけた。
調べてみると睡眠時間は短いが、疲れている時は横になって寝るときもあるようなんで、彼(?、あるいは彼女)は、よほど疲れて昼寝をしているんだろう。浦河町から国道236号、天馬街道方面へ進む。日高幌別川をわたってちょっとのところにある牧場(地図3)に
「祝 優勝 ネコパンチ号」という看板。競馬のことは詳しくないんだけど、有名な競走馬なのか? もしいい血統なら、今後は「ネコミミ」とか、そんな馬もデビューしちゃうのかっ? で、この道路の少し先、地図に「オロマップ展望台」(地図4)ってのがあるので、ちょっと寄ってみることに。
草が茂ってて南方面への見晴らししか見えなかったけど、もっとバキッと晴天だと牧場をバック太平洋が見えそうな雰囲気。で、この展望台には野塚トンネルを掘った時にでた花崗岩が設置されている。
国道236号の早期開通を記念して設置された、と書かれている。開通してよかったね!
ここよりちょっと先、近くまで来ると必ず寄る蕎麦屋さんがあるんだけど、見落としたのか建物自体見かけなかったような… 俺の見落としであってほしい(そこを昼ごはんと考えていて、結局この日は昼食を食いっぱぐれ)。
天馬街道のヤマ場、野塚トンネルの直前に、翠明橋公園(地図5)という名前のちょっとした駐車場があって、そこで「野塚トンネル内に湧き出した、日高山脈からの極めて純度の高い超軟水の地下水」ってのを汲むことができる。キャンプツーリングならこういうトコで水汲んで、キャンプサイトでコーヒーでも飲むところなんだけどね。
トンネル抜けて広尾町。さすが十勝はいつ来ても晴れている(いつも、は言い過ぎか)。道路の両側に黄色いマーガレット風の花が咲いている。自宅付近の道路わきにも咲いていて、以前この花が何か知りたくてネットとかで調べた。今のところの結論は、多分キクイモ。
国道336号との合流点ちょっと手前(地図6)に、なんだか立派な建物があって、よく見てみると「中川一郎記念館」。そうえばさっき中川一郎農林大臣生誕の地、とかかれた看板が出ていた。「末は博士か大臣か」と言われていた時代の末期かな? この頃は。
広尾町から国道336号、通称ナウマン国道で釧路方面へ向かうんだけど、ガソリンが心もとない! ということで道道318号で豊頃町市街地に向かい給油。そこから国道38号→道道1038号と経由して昆布刈石方面(地図7)へ。
この道道を抜けるのは初めてで、霧止峠ってのを抜けていくんだけど、ちょうど峠の頂上手前あたりで道路が切り替わってダートになる(舗装路の方は通行止め、工事中なのかな?)。
で、昆布刈石。ここは相変わらず荒涼感がいい。以前きたのは… 1年ちょっと前か。二輪できたのは初めてだ。一度冬にきてみたいと思ってはいるんだけど…
昆布刈石から国道38号へ抜け、本線をちょっと外れて道道361号尺別尺別停車場線へ。
尺別駅:2009年11月撮影
3年前に尺別駅に寄ったんだけど「なんでこんなトコに駅?」って感じの駅で、調べてみると過去に炭鉱があって栄えていたってのがわかった。で、その尺別炭鉱は道道361号の先にあるってことで、今回寄ってみることに。
道道361号(地図8)を数キロ進むと、道路の両脇に橋台らしいもの。尺別駅から伸びていた尺別鉄道線のアンダーパス。ボックスは歩道かな? もしそうなら、 かつては歩道があるほどの交通量だったということ? ちなみにこの日すれ違った車は1台(しかもその人も遺構探索っぽい)。
アンダーパスの少し先に今度は石碑。「復興記念」?と書かれている。台座に尺別炭鉱閉山30周年の集い参加氏名と書かれたプレートが取り付けられている。このページ(リンク先pdf)によると2000年9月に音別町文化会館で催されたってことなんで、12年前に設置されたもの。
その隣には尺別生活館。あとに調べると、どうもこのあたりに新尺別駅があったらしい。昔の駅前一等地。生活館の道路を挟んで向かい、
草原のなかにかつての尺別給油所。黄色い花に囲まれた廃ガソリンスタンドは、ちょっと不思議な風景。新尺別駅付近からさらに2kmほど進むと
道路はダートにかわる。そのまま進行すると
苔むした橋台。かつての尺別鉄道線跡。何個か残っている。
橋を2つ3つ渡ると、その先はもっと狭い林道になっている。さすがに一人じゃ心もとないので、今回はここで撤退。でけぇアブも出てきたし。
国道38号へ戻り、恋問海岸(地図9)で一休み。さらに東へ進んで釧路市へ。
先月も通った幣舞橋。さすがに一ヶ月じゃあまり変わらないね(そりゃそうだ)。釧路市から道道142号へ入り、通称「北太平洋シーサイドライン」(地図10)へ。
このあたりは難読地名の名所で、写真のような看板に読み方と由来が書かれている。来止臥(キトウシ)はまだキャンプ場もあるので読める人も多いカモだけど、アッチョロベツ(漢字が出てこない! 釧路町のページに嬰寄別と書かれているが看板はそんな字じゃない)にいたっては、読ませる意思があるのか疑わしい漢字のあて方。ちなみにその来止臥キャンプ場、
キャンパーがいるので遠くから撮ったんだけど、施設もきれいそうだし穴場っぽいし、なかなか良い感じ。でもココに一人で泊まれと言われたら… 少し怖いかな。
この辺は昆布森って言う地名だけあって、こんな学校のグラウド? って大きさの昆布干場がけっこうある。しかし昆布を干したら美味しいダシが出るって、いったい誰が発見したんだろう。
この道路は前述のとおりシーサイドラインって名前がついているんだけど、釧路から尾幌までの間で、海を見ながら走る区間というのは案外少なくて、仙鳳趾(センポウシ)の集落(地図11)ぐらい。根室の方まで行くと、いかにもシーサイドラインって道路なんだけどね。で、尾幌からまた国道44号に合流。
もう18時をまわったくらいで厚岸大橋(地図12)に到着。この橋渡ると「厚岸に来たな~」と実感する。さっさと宿に行ってカキ食べないと!
で、宿で晩ごはんにカキ。写真のほかにサンマ刺身と焼きガキがでてきて結構なボリューム。しかも美味い。
5~8月(Rのつかない月)、カキの生殖器が発達して水っぽくなる→美味しくない→Rののつかない月はカキを食べるな というのが真相で、今は養殖なんで上手いことその辺をコントロールできるから、わりといつでも美味しいカキを食べることができる、と。そんなトコらしい。
同じ宿にもう一人ライダーがいて、大阪の大学4年生っていってた。俺はその歳の頃… やっぱりバイクでツーリングしてたなぁ。なんてこと考えながらビールのんでウツラウツラしていると、結構な揺れ(実際は震度3)で目が覚めた。海沿いを走っているとよく見かける「ここは海抜○メートル」の看板。ヒヤッとしてテレビをつけたけど津波の心配はないってことで一安心。改めてゆっくり眠りについて、旅の1日目は終了。